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「灯香、それはフラグですよ。
女の子とのフラグは立たないくせに、こういう事件フラグは大繁盛ですね」
「え?」
「確かに言えてるかもね。
とりあえず10時頃に魔術省に電話してあげるわ。この辺りに公衆電話ってあったかしら?」
「え?」
「確かスーパーの近くのコンビニで見た気がします」
「それじゃあリア先輩。
申し訳ないんだけど、案内してくれないかしら?」
「構いませんよ。可愛い後輩のためですし。
それに灯香が狼狽えて泣きつく姿も見たいので」
待て待て待て!
落ち着くんだ俺! これは高難易度のトラップだ。
心を揺さぶる攻撃なんだ!
「それじゃ月宮。10時ちょっと前になったら行くわよ」
「ままま任せとけ」
「声が震えてやがりますね。ぷっ」
「よ、余裕だし。こんなん」
だがよく考えると、公衆電話ってのが妙にリアルだ。
ケータイで掛けたらすぐ嘘だってわかったんだが……
あれ?
もしかして俺、地雷踏んだ?
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