8351人が本棚に入れています
本棚に追加
/427ページ
ーー
『きゃあ!』
セリが可愛い悲鳴をあげながら、俺の腰に両手を回して抱きついてきた。
胸は小さいが、きちんと女の子らしい柔らかさがある。
『ふむ。悪くない
それでどうしたんだ、セリ』
『い、今何か暗闇で動いたの!』
『ちょっと待ってな。今見てくるから』
しかしセリは俺から離れようとしない。
可愛いけど、これじゃ見にいけないんだけど……
『ほら、セリ。ちょっと離れて』
『嫌! 私を1人にしないで!』
『はは。
じゃあ可愛いセリの要望に応えようとしようか』
セリの腰に手を回し、2人で何かが動いた場所へ接近。
しかしそこには何もなかった。
『大丈夫だよセリ。何もいない。
たぶん虫でもいたんだよ』
『ほ、本当?』
『ああ』
『ほう』と息を吐き、ひと安心したのが伺える。
そして現在の状況に気が付いたのか、どんどん頬が赤に染まっていった。
『あ、う……
すぐに離れるから!』
そう叫び、俺の腰から離反。
柔らかな温もりが無くなったのは残念だ。
最初のコメントを投稿しよう!