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「いえいえ。そんな勿体ないことできませんよ。
変態がど変態に進化するのを、この目で見たかったので」
「それは進化じゃねぇよ! 退化だ!
それに俺は変態じゃなくて、可愛い女の子が大好きなだけだ!」
「え? ロリコン?
駄目ですよ。さっきの幼稚園児に欲情しちゃ。私でも引いてしまいます。
ワープ進化で究極体になるのは、まだ時期が早いです」
「そういう意味じゃねぇ!
てか、懐かしいな!」
「え? ロリコンが?」
「そっちじゃない!
確かに小さい子どもは可愛いけど、次元が違うんだよ! 俺と同い年位が一番いい!」
犯罪者予備軍みたいな言い方するんじゃない。
「だ、そうですよセリ」
「え? 私?」
「仕事中に童貞坊やに襲われないよう、警戒しておいて下さい。
妄想と現実の境目が区別つかなくなるかもしれないので」
「だからしないっての!
そんなことよりさっさと魔術省に電話をーーおわ!」
公衆電話に向かって歩き出そうとした足を踏み出した刹那。
僅かな段差に足をとられてバランスが崩れた。世界が回り、何か柔らかい物に触れながら転倒した。
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