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てなわけで、1日かけて基本的なことを教わることになった。
別に知りたくないけど、命には変えられないから仕方ない。
「まず潜入のための身体能力は、今さらどうしようもないから諦めるわ。
もちろん魔力での身体強化なんて絶対駄目よ」
「なんで?」
「理事長室の辺りには結界だけじゃなくて、魔力感知センサーがあるのよ。これでも下調べはして来たんだから。
他にも赤外線センサーや監視カメラがあるわ」
「それでしたら灯香を使うのがいいかもしれませんね」
「なんで俺!?」
「え? いなくなっても誰も困らないでしょう?」
そんな当たり前みたいな表情で言うな!
地味に傷付く。誰もいないってことは……流石に……ないよな?
「もしかして図星でやがりましたか?
それは悪いことをしました」
「ず、図星じゃねえよ! ちょっと考えてただけだよ」
勘が鋭すぎる。
変な汗が出ちまったよ。
「と、まぁ。冗談はさておき。
灯香の偽物を造る魔術で相手を引き付けておき、その間に理事長室に入り込むのがいいかもしれません」
「普通ならそれが一番安全ね。
とりあえず作戦については後で考えるとして、道具の使い方を学んでもらうわ」
するとセリが魔方陣を展開し、そこからあまり見たことのない物体が複数現れた。
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