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ーー日曜日。
昨日は一通り道具の使い方などを学び、今日の夜中に学園へ忍び込むことになっている。
ちなみに俺は結局金庫を開けることができなかった。
あ、あんなの普通人の俺に出来るわけないだろ! しかも1日やそこらじゃな。
別に悔しい訳じゃない。本当だからな。
てか、リアの奴遅いな。
9時には俺の部屋に来るとか昨日言ってたよな。もう30分は過ぎてるんだが……
「セリ、リアはどうしたんだ?」
「わからないわ。まだ寝てるのかもね。
ちょっと部屋を見てくるわ」
「じゃあ俺も一緒にーー」
「来なくていい。
また変なこと考えるでしょ、あんたは」
そう言い残してセリは退室していった。
なかなか酷いな。ただハーレムな妄想をするだけじゃないか。
「はぁ……」と溜め息を吐き、リアのために作っておいた朝食を電子レンジで温め直す。
それにしても今日の夜が不安でならない。確かに報酬額を聞いた時は目が飛び出たが、リスクを考えると……ねえ?
昨日は見つかったらすぐ殺されるとか思ったけど、死ぬより辛い実験の被験者になるかもしれないんだよな。鬱だ……
「月宮、入るわよ」
そんなネガティブなことを思考していると、セリが戻ってきた。
随分と早かったな。
「リアは?」
「寝てたから起こしたわ。
たぶんもうすぐ来ると思うから」
「了解」
料理はチンし直したから、いつ来ても大丈夫だ。
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