4.怪盗

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「ごちそうさまでした」  少し経つとリアの食事が終わり、ソファの方に向かってきた。  俺は彼女と入れ替わるように移動し、さっさと食器を洗い、再び戻った。 「それじゃあメンバーも揃ったし、今夜の作戦を決めるわよ」 「やはり灯香の魔術を囮にして、侵入するのが最も安全ですね」 「……やっぱりそうなるのか?」 「まぁ、それしかないわね。私たちをコピーしてもらって……  顔を隠したり、服を自由に変えることはできる?」 「ふ。当然だ。  細部まで精巧にコピーできるからな。服やアクセサリーは自由に付け替えられ、もちろん全裸にもできるし、どんな命令も聞く!  これほど使い道のある魔術は他に類を見ないだろう!」  自画自賛しても恥ずかしくない、男の夢が詰まった魔術なんだぜ!  まぁ、そんな偽物でハーレムなんて作ろうと考えてないけどな! 「スク水セーラー服と猫耳メイドのどっちがいい!?」 「そんなもん着させるわけないでしょうが! 変態バカ!」 「なん……だと……?  全裸がいいーーぶべ!」  顔を真っ赤にしたセリから会心のビンタが飛んできた。  普通に痛い。 「んなわけあるか!  着せる服は私達が決めるから、あんたは偽物を作ればいいのよ!」 「えー? それじゃつまらーー」 「い・い・わ・ね?」 「あ、はい。了解であります」  鬼の形相で睨み付けられた。  蛇に睨まれた蛙とは、正に今の俺のことだろう。
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