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そんなこんなで夜。
偽物に着せる服は怪しまれないために、学園の制服。唯一の抵抗として黒ニーソを履かせ、絶対領域を眺めてやることにした。
いやー、いいね。
これくらい大っぴらにあざとくするのもありだな。
加えて仮面を付け、帽子もかぶらせている。見た目ではこの2人だとわからないはずだ。
ちなみに撹乱させるために俺の偽物は作っていない。
「11時30分……そろそろ校舎に行くわよ」
「一応聞くけど、どうやって中に入るんだ?
施錠されてるだろ」
「特別棟と第一校舎を繋ぐ渡り廊下のドアが一番侵入しやすいわ。
理事長室の場所は第五校舎の最上階だから、多少遠いけどね」
まぁ、あまりにも近い場所から入ると罠とかありそうだしな。
その道のプロだし、任せておくか。
「了解」
後は昼間話した通りにやればいいか。
とにかく見つからないことを最優先にして行動しないとな。
気合いを入れ直し、学園へ向かう。
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