8351人が本棚に入れています
本棚に追加
――
「はぁ、はぁ、はぁ……」
学園に向かう途中で忘れ物に気づき、一端寮まで戻ったため遅刻。
全速力で走ったが、間に合わなかった。
まぁ、入学式だけだし、何の問題も無い。
息を整えながら講堂を目指す。
ここ“アテリア精霊学園”は日本に5つ存在する精霊学園の内のひとつである。
初等部、中等部、高等部があり、敷地面積は非常に広い。
校舎は10棟。
体育館はもちろん、講堂や図書館、学食レストランなんてものまである。
もちろん広大なグラウンド付き。
しかも高等部だけで男5人:女995人のハーレム。
言うことなし!
「灯香、顔がにやけてますよ」
白く小さい猫に姿を変化させ、肩に乗っかっている俺の精霊が余計なことを言う。
ちなみに名前はツクヨミだ。
「う、うるさい!」
「あの、すみません」
不意に声をかけられた。
誰だい? 女の子なら大歓迎さ。
最初のコメントを投稿しよう!