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ーー
「あ、気絶しやがりましたよ灯香が」
「ちょっとやり過ぎじゃないかしら?」
「別にこれくらい平気ですよ。セリさんはこいつのことが心配なんですね」
「そ、そんなわけないでしょ!
こんなヘタレ変態なんてどうでもいい!」
「そうなんですか?」
「そうよ!
……さっきから思ってたんだけど、リア先輩もタメ口で話してくれないですか? やりにくくて……」
「拒否します。
私は元々この喋り方なんで今更変えられません。
ですが、そうですね。これからはセリと呼びましょうか」
「う、うん。お願い」
「それにしても悪趣味な光景ですね。
式神と解っていても吐き気がします」
「確かに……」
リアとセリは口を押さえながら辺りを見やる。
そこにはまるで内部破裂でもしたかの如く、人間の四肢がバラバラに吹き飛んでいた。
真っ赤な血が薔薇のように咲き誇り、花火のように臓物やら骨が散らばっている。
しかしこれは仮面の女が置いていった土産。式神で作ったであろう紛い物だ。
意図は不明だが、悪趣味なことこのうえない。
「これ焼いてもらえますかセリ?
R-18の惨状は見ていて気持ちいいものではありません」
「確かにね。
アルカナ、お願い」
小さな精霊は了承し、辺りの式神を全て焼く。
するとわずか数秒で元の綺麗な屋上に戻った。
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