0・夢

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私はじっと待った。 途端にザワザワと風に揺れる木々の音がやけに響き、時間が経つのが怖くなる。 オレンジ色の空もだんだん、蒼く染まってきた。 かくれんぼを始めて、すでに何分経っただろう。 「寒いよ‥ 俊ちゃん、はやく見つけてよぅ‥」 私は小さく丸まって座りこみ、涙をこらえた。 大きく風が吹く。 ザアァァ‥っ! 「キャァァ! しゅ、俊ちゃぁん!」 かくれんぼをしてたことも忘れ、咄嗟に走り出す。 しかし公園内には私一人しかいない。 泣き叫んでも、誰も見つけてくれなくて私はそこから動けなかった。 .
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