闘いの生

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「洋平君…?」 僕がぽかんとしていると洋平君はため息をついた。 「ほんと、お前は幹部の中で一番幹部らしくないな。ま、だから下がついてくるんだろうが」 「…君、今何してるんだい?」 僕はとりあえず最も聞きたかったことを尋ねた。 「ん?俺はクロニクルの幹部をやっている。いやー、あっちはいいよ。一気に幹部だもんな」 「幹部…!?」 「ああ、答えになってなかったか?今俺は現実世界で殺めてる。かつて俺がされたようにな。懐かしい話だ。今思えばあの時殺されて良かったよ。唯一のミスは…」 洋平君は僕を指差しながら言った。 「お前を会ったときに殺さなかったこと、だな」
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