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俺は黒一色の薄い携帯電話を手に取る。
「あ、そうだ。もしものためにこれを渡しておきましょう」
そう言って渡されたものは、赤に輝く石のネックレスだった。
「なんですか?これは」
「まぁ、その時のお楽しみですよ。では、頑張ってください!」
俺は懸念が残ったまま、ネックレスを着けて携帯電話を開いた。
画面には大きな黒い四角だけが映っていたので、決定ボタンを押す。
「うわっ!」
目まぐるしく視界が歪み、一瞬で真っ暗になった。
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