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「うーん…」
気がつくと俺は木に横たわっていた。
辺りを見回しても木しかない。
〈なんだここは〉
「尊!」
〈なんだ?どうでもいいが、何かが近づいてきている。恐らく敵だ〉
俺は言われるまま立ち上がっていつでも刀を抜けるように柄を持った。
〈後ろだ!!〉
「おらぁ!!」
ガキン!!
俺の渾身の一撃は兵士のような格好をした男に弾かれた。
「ま、待ってください!」
相手は酷く同様している。
俺は再び構え直す。もう一度切りかかろうと踏み込んだその時だった。
《やめろバカ野郎!!》
頭に響いた尊じゃない声。俺に酷似した声だった。
「…レウ、か?」
「レウ…!?」
兵士が驚く。
「レウって…あのリーバルリンデの!?」
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