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ファミレスのウェイターをしているジンは、休みがまちまちである。
それでも可能な限りケンタの休みの日に合わせるようにシフトを組んでいる。
店長、副店長に次ぐ正社員の主任としてジンがシフト管理を任されているから、
結局は周りの都合で自分のシフトを組まざるを得ないが、それでも出来るだけ休みを合わせている。
今日は、そんな根性でもぎ取ったお休みの日。
朝、当然ながら素肌のケンタの胸で寝息を立てているジン。
やっとジンと一緒に住めるようになった絶倫のケンタ。
普段もお構い無しだが、休み前の夜は特に入念にハッスルする。
身体中でジンの素肌を感じて、腕の中から薫ってくるジンの髪の香りに朝一番に酔いしれるケンタ。
──俺は今日も元気だ!
とても元気だった。
鼻息は自然と荒くなるが、せっかくグッスリ休んでいる愛するジンを起こしたくなくて我慢してみる。
──くっそ~!なんの拷問だよ!
昨夜激しく食べた果実を、また食べたくて仕方がないほど心が空腹になっている。
ちょっと愛妻のお尻を撫でてみる…。
起きない…。
チャンスだ…。
ケンタは、枕元のダッシュボードに手を伸ばす…。
手に触れた物を見た…。
──違う…
それは、昨夜使った大人のオモチャだった…。
──でも…こっちでも良いかも…?
寝ているジンに、大人のオモチャでイタズラをする想像をしてみた…。
──うん。後でやってみよーっと♪
更に元気になった。
そして、当初の目的である物をつかんだ。
携帯電話である。
ピコピコとシークレットにしてあるホルダーを開く。
そこは、ケンタの宝物の秘蔵ライブラリーになっていた。
愛妻を盗撮した画像のオンパレード…。
世界中でケンタにしか理解できない。
何がそんなに良いのか判るのはケンタしか居ないコレクションの数々…。
──よーし♪今朝もいつも通り、ジンの寝顔を盗撮しなきゃ☆
どうやら、毎朝の習慣らしい…。
ケンタが携帯のカメラ機能を起動させた。
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