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高校時代は陸上部に所属して、ハイジャンの選手だったと。
確かに、言われてみれば170弱ある千春。スレンダーというより、引き締まったアスリート体型だな。
千春は笑いながら、女の子だけのファンクラブがあったこと。そして、秘かな呼び名が
『プリンス』だったことを話した。
「今なら。プリンセスにしか見えないけどな?」
茶化し半分にそう言うと。
「ありがとう。だって、私努力したもの。」
千春は嬉しそうに、でも少しだけ真剣な顔をして、俺を見つめる。
「努力?あぁ。オッパイを大きくしようとかか?」
千春の控え目な胸に目をやりながら、そう言うと。
「ヒロさん。ちょっと失礼過ぎ。」
胸を隠す素振りをしながら、千春が上目使いに睨む真似をしている。
「努力って?」
笑いながら、千春に話の続きを促すと。
胸を隠す素振りのまま、千春は話を続けた。
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