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風太くんは顔を隠しているため、どんな表情をしているのかよく分からない。
「もっとけいのこと知りたい」
「俺を?」
「俺、まだけいのことよく知らない。あんまりけいは自分のこと話さないし…だから、知りたい」
本性知られたら友達失うしな
お前をおかずにしてんだぜ
とか変なこと思われる
おかずにはしてないけど妄想の中には入ってるけどね!
ついでに中学時代受けが大半でしたぶひー!
攻めが少ないってどういうことだ!
「興味を持ってくれるのは有り難いが…」
そこでいったん言葉を切る。
そして風太くんに覆い被さって続けた。
「覚悟は必要だ」
「………それは、ナニの?」
またまたー分かってるくせに!
「ナニのだよ」
「それはちょっと無理かも」
ですよねー!
上から退いてまた風太くんを抱きしめる。
当たり前の反応だよな
「けーいー寝にくい」
「聞こえない」
「嘘つくなー!」
風太は背中に回った手の温もりを感じながら目を閉じた。
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