イケメンとツンデレと彼女

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放課後になり、帰る準備はもう既に出来ている。 俺はぼんやりと景色を眺めていた。 「やまぐちー!」 グラウンドに目を向けると野球のユニフォームを着た真宮がぶんぶんと大きく手を振っていた。 手を振り返すと先輩らしき人が真宮を呼んだ。 楽しそうに話をしている。 「………嘘だろ?」 目を凝らしてよく見てみる。 間違いなく、校門にいるのは百合ちゃんだった。 携帯には新着メールは来ていない。 待ち伏せキター(・∀・)ー! 仕方ない、取り敢えず行くか 「圭介くん!」 俺を見つけた彼女は満面の笑みで駆け寄ってくる。 「約束は土曜日じゃなかった?」 「…うん、でも会いたくなっちゃって」 照れたようにはにかむ。 やめて! 圭介のHPはもう0よ!!
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