デート

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人には人の好みっつーもんがあるんだから、魅力云々の話じゃないだろ 確かに、胸はたわわだしむちむちしていてさぞ抱き心地は良さそうだろう 今まで何人もの男を手玉にしてきたかもしれないが、振り向きもしない男がいたって可笑しくないだろ? それとも、私は可愛いから皆にちやほやされるのが当たり前なのよ なんてふざけた頭してんだったら本当に救いようがないわw 寧ろ清々しくて逆に拍手贈りたいwww っと、話が逸れたな まぁ、なんだ、俺が言いたいのは… 未だに連絡取り合ってるおまいらにびっくりだぜ 「もしもだ。もし俺の目の前に泣いている百合ちゃんと歩がいたとする」 何言ってんだと言わんばかりに顔を歪める歩に近寄る。 「どちらを慰めるかと聞かれたら、俺は迷わず歩を選ぶ」 「……………………」 「それが俺の答えだ」 唇を噛み締めて視線を地面に落とす歩の頭に手をおく。 「好きなら好きだと言えばいい。いくらでもチャンスはあるんだから、無理に諦める必要はない。フラれたら、その時は何も考えられないくらいどろどろに甘やかしてやる」 硬めの髪をぐしゃぐしゃに撫で回し、片手を上げて公園を後にする。
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