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フレイランド北部の島にハーキュリーという街があった。
ハーキュリーは、人間の他に、人間とエルフの間に生まれたハーフエルフが仲良く暮らす街であった。
世界にはダオスという魔王が君臨しており、世界はめちゃくちゃだった。
そして、ハーキュリーの隣国のミッドガルズでは、ダオスを倒すべく魔科学という研究が成されていた。
魔科学とは、対ダオス用の究極の兵器である。
その研究のため、来るダオスとの戦争のため、ハーキュリーもミッドガルズに協力していた。
「なんだ、レティ。出かけるのか?」
早朝、朝食を取っていた レティシア・R・マグナスに、父親のマティウスが声をかけた。
レティ「うん。今日は カルティスとバジリスクのウロコを集めに行くんだ!」
レティが笑顔で話すと、マティウスは申しわけ無さそうな表情を浮かべた。
マティウス「レティ…すまないな。ミルドレットの薬を買うために…お前にまで苦労をかけて…」
レティ「良いんだよ、父さん!感謝してんのは母さんと私たちの方だよ。
路頭に迷った私たちを引き取って養ってくれてさ。」
ミルドレットは、レティの異父弟で病弱で外に出れないのだ。そして、重い病気のため…薬が高く、レティはその薬代の足しになればと バジリスクのウロコを集めて売っていたのだ。
また、レティが幼い頃…母と二人で路頭を彷徨っていた時に、マティウスと出会い、引き取ってもらったのだ。
レティ「父さん、じゃあ行ってくるね♪次いでに夕飯用に近くの森で何か狩ってくるよ」
レティは笑顔で家を出て、父親も笑顔で見送った。
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