アセリア暦4195年

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-アルヴァニスタ- レティ「やっとアルヴァニスタに着いた…」 レティがアルヴァニスタに着いたのは、お昼過ぎだった。 アルヴァニスタの住人が近付いて来る。 住人「あんた、見かけない顔だね?」 レティ「私は、フレイランド北部の島のハーキュリーから来ました。」 住人「あんた、ハーキュリーの生き残りかい!?」 住人が驚きの表情でレティに訊く。 レティ「えぇ。昨日のダオスの襲撃により、ハーキュリーは滅びましたが…」 住人「大変だったね…ハーキュリーから戻ってきた兵士達がいたから、あんた一緒に城に行かないか?」 レティ「はい!お願いします。」 住人に連れられ、レティは城に向かった。 住人「あんた達、この子、ハーキュリーの生き残りだよ!王様に合わせてやっとくれ!」 住人は、門番の兵士にレティを頼み、去っていった。 門番「中へどうぞ…」 レティは城内に入って行った。 しばらく待たされ、玉座に通された。 国王「ハーキュリーが襲われたらしいが、そなたが、生き残りか?」 レティ「はい……私と友人二人が生き残りです。 友人二人はミッドガルズへ避難しました。私はこちらの宮廷魔術師ルーングロム様の知り合いでこざいます。」 国王「ルーングロムを呼んでくるように!!」 王様がルーングロムを呼ぶように伝えた。 数分後、ルーングロムがやって来た。 ルーングロム「陛下、失礼致します。 おぉ、レティではないか!! マティウスは亡くなったのか…」 レティ「はい…。父に魔術と召喚術を託されました。」 ルーングロムは、アルヴァニスタ王国の宮廷魔術師で、レティの父・マティウスの古い友人だったのだ。 国王「そなたは魔術を使えるのか?」 レティ「えぇ…私はハーフエルフですから。」 国王「そうか… 我が国には、魔術部隊がある。エルフにも城で働いてもらっている。 そなたは、魔術の他に召喚術も使えるとみた。ならば、ルーングロムの下で、魔術部隊に協力をしてくれぬか?」 王が、アルヴァニスタ王国の魔術部隊に入れてくれるようだ。 レティ「良いんですか!? 私は、ハーフエルフですが…」 王妃「気になさらないで。我が国も、家系をたどれば、エルフの血を引いているのです。 だから、王はエルフを重役に就け、エルフもハーフエルフも重宝しているのです。」 レティが、 ハーフエルフだからと断ろうとしたが、それを聞いた王妃が優しい笑みを見せて言った。
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