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それじゃ、と見送りに出てきてくれた二人に手を振る。
空港まではお爺さんの車で連れてきてもらった。
またあの道を歩いて帰るのかと思うと気が重かったから、ラッキーだ。
「兄貴、その猫たち本当に飼うの?」
「……皐月が飼いたいらしい。嫌?」
「いや……猫は好きだけどさ。また病気になられたらって思うとちょっと怖くて」
確かにな。俺もそうだ。
こいつらだってもしかするとマールみたいに病気持ちだったりするかもしれない。
……大丈夫。
皐月に「いいよ」と言ったそのときから、もう覚悟はできてるから。
「あと、動物っていつかは死ぬものだろ。その時が辛くなるからあんまり……」
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