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息が本当にしにくくなった。
なんでこんな不安定に揺れているのか理由は知らないけれど、なんて迷惑な行動をするのだろう。
甘えたいなら他の優しい彼女の場所に行けばいいし、わざわざくっついてくる理由がわからない。
もしかして、私が彼女が何人いようとどこで何をしていようと放置するからだろうか。縛られずに自由でいたいのなら、彼女なんて作らなければいいし、そういう子をきちんと見つければいいのに。
ぐらぐらしてきた。
酸素不足だ、多分。
実は私のことが嫌いなのに構いたいとかそんな理由じゃないのかな。
(あれ、そういえば付き合うきっかけってなんだっけ? あ、思い出せそ……)
ふつりと意識が途切れる瞬間に何かを彼が呟いた。それを聞き取ることができないまま、私は意識を落とした。
「――愛してる。だから嫉妬したり執着してよ」
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