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「黙って聞いてれば……あんた何様?!私の何がわかるわけ?芸能人なら誰でも上からもの言っていいんだ?
今の、ファンのみんなが聞いたらガッカリだね。」
そう言った瞬間みるみる顔が険しくなっていく彼は、私が掴んだ腕を振り払うと
グイッ!
「ちょ、ちょっとなにすんのよ!」
いきなり私の胸ぐらを掴み上から睨み付けられる
「へ~、口だけは達者だな。じゃあ言わせてもらうけどお前に俺の何がわかるんだ?ただ歌って、俳優だ何だしてるんじゃねぇ。とにかく俺は関係ない。勝手にアイドルゴッコしてろよ。」
ドン!
「きゃっ!」
手を思い切り離され後ろにヨロヨロと足がもつれた
私を気にせずフイッと顔を逸らし彼は廊下の奥へと消えて行く
その映像がスローモーションの様に見えた
、
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