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「お前……部屋そこなのか?」
明らかに嫌そうな顔をして私に聞いて来る
「そうですけど、何か?」
「いや……」
急に黙り込み何かを考え、思いついたのか
「そうだ!お前、明日から俺を起こしに来い」
………
「はい?」
なんで私が!?
「俺、起きれねぇんだよ。毎朝8時必ずな」
「それ、私に何の得もないじゃないですか!」
そういうと考える様な顔をして
「そうだな……じゃあご褒美は濃厚なキスしてやるよ」
「はぁ?!結構です!」
思いっきり拒否した私に
ビシッ!
「痛い!何すんのよ?!」
NOBUさんは廊下に響きそうな良い音のデコピンをして来た
「するわけねぇだろ、馬鹿。これも特訓だと思え。これカードキーのスペア、番号9933。じゃあな」
勝手に手の中へカードキーを渡されスタスタと廊下を進んで行く
「ちょっと!私、やるって言ってないんだけど!」
前を向いたまま片手を上げエレベーターの方へと言ってしまった
もう!あの人嫌い!!
なんで私が起こさなきゃいけないのよ!
頬を膨らませながら茉莉愛は部屋へと入って行った
、
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