決意

18/20
前へ
/107ページ
次へ
「お前……部屋そこなのか?」 明らかに嫌そうな顔をして私に聞いて来る 「そうですけど、何か?」 「いや……」 急に黙り込み何かを考え、思いついたのか 「そうだ!お前、明日から俺を起こしに来い」 ……… 「はい?」 なんで私が!? 「俺、起きれねぇんだよ。毎朝8時必ずな」 「それ、私に何の得もないじゃないですか!」 そういうと考える様な顔をして 「そうだな……じゃあご褒美は濃厚なキスしてやるよ」 「はぁ?!結構です!」 思いっきり拒否した私に ビシッ! 「痛い!何すんのよ?!」 NOBUさんは廊下に響きそうな良い音のデコピンをして来た 「するわけねぇだろ、馬鹿。これも特訓だと思え。これカードキーのスペア、番号9933。じゃあな」 勝手に手の中へカードキーを渡されスタスタと廊下を進んで行く 「ちょっと!私、やるって言ってないんだけど!」 前を向いたまま片手を上げエレベーターの方へと言ってしまった もう!あの人嫌い!! なんで私が起こさなきゃいけないのよ! 頬を膨らませながら茉莉愛は部屋へと入って行った 、
/107ページ

最初のコメントを投稿しよう!

85人が本棚に入れています
本棚に追加