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「まず俺がいく世界は?」
「そ―」
神が何か言おうとした瞬間、ミカさんが無言で頭を踏みつけた。
うらやゲフンゲフン…そんなことしていいのか?
「大丈夫です。コレは女性の転生者に読心術を使いセクハラをした前科がありますので。」
おい。神がそれでいいのか?
「説明は私からさせていただきます。
悠生さんが行く世界はバラゴと呼ばれています。
科学の代わりに魔法と武装鬼神が存在する世界です。」
武装鬼神?
「武装鬼神は魔力で動く15m級の巨人…悠生さんの世界でいうアニメのモビル○ーツみたいな感じです。」
ミ・ナ・ギ・ッ・テ・キ・ター!!
何それ!?俺の夢が詰まったせかいじゃないか!!
「行く行く!!そこに行く!!」
多分今の俺の目は人生で最も輝いているだろう。
「では特典の申請をしましょう。」
そう言ってミカさんが指パッチンをすると俺の前に一枚の紙が落ちてきた。
「これに好きなだけ欲しい特典を書いてください。」
チートktkr!!
「じゃあやっぱりテンプレで想像を創造ままか変える力と世界の知識、世界最強以上の肉体と魔力っと。」
俺は特典を書いた紙をミカさんに渡す。
それを受け取ったミカさんは倒れている神の親指にインクを付けると紙に押し付けた。
ものっそい悪徳商法だ…
「武装鬼神のほうは制作に時間が掛かりますので出来次第そちらに転送しますね。
転送時はアクセサリーに変換されてますので肌身放さず持っていてくださいね。」
そう言うとミカさんはチラチラと俺の顔をみてくる。
「あの…」
「はい…?」
「その…」
「その…?」
「もう会えないかも知れないので…」
なんだこの甘酸っぱい空気!?
告白か!?告白されるのか!?
「その私とお友達になって下さい!!」
「…」
なんだろうこの嬉しいような悲しいような複雑な気持ちは…?
まあ、万年ぼっちだった俺にとってはうれしい限りです。
「俺で良ければ是非。」
「ッ!?ありがとうございます!!」
俺の手を握って嬉しそうに微笑むミカさん、一瞬ドキッとしてしまった俺は正常な筈だ。
「それでは貴方に第2の人生に幸が有らんことを。」
そう言うと指パッチンをするミカさん。
そして俺の意識は再び落ちていった。
「…ハッ!!友達止まりになるじゃないですか!?
私の馬鹿!!」
一人後悔の念に悶える天使がいたそうな…
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