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さて、転生したはいいけどここどごだ?
俺は富士の樹海のような森に立ち尽くしている。
木々が生い茂り空を隠しているためか朝なのか昼なのかも解らない。
でも夜ではないということだけは解る。
現に視界は効いている。
「え、と時間は…ハァ?」
時間が気になり腕時計を見る。
しかしそこで俺は何か違和感を感じた。
俺は腕時計なんて生まれてこのかたしたことがないし、こんなガントレット式のデジタル時計なんて見たことがない。
―聞こえますか?悠生さん―
頭にミカさんの声が響く。
―その腕時計が悠生さんの武装鬼神になります。呼び出したい時はコールと言った後に機体名を言えばいつでも使えますので―
なんだろう凄く中二な匂いがする。
―ちなみに悠生さんの機体の名はシュバルツ・イフリートです―
俺の機体は中二だったようです。
「とりあえず武装鬼神で進もう。
コール!!シュバルツ・イフリート!!」
腕時計が一瞬眩い光を放つと視界が高くなり自機と思われる白い流線型の引き締まった腕が現れ、FPSのような景色に換わる。
フットペダルやコントローラーがないあたり、武装鬼神はキネクトタイプに近いようだ。
「キネクトっぽいだけあって思い通りに動くな。」
まるで自分の思いのままに動く。
そのときだった…
「グオォォォ!!」
俺の目の前に旧○クに見えなくもないゴリラのようなモンスターがでてきた。
「えっと何か武器は…」
目の前で咆哮するモンスターを見据えながら画面右下に表示された機体スロットから武器を探す。
「マグナファング…これか!!」
俺はすかさずマグナファングをコール、すると画面に写っていた拳を赤いオーラがおおう。
まるで炎が手から吹き出しているようだ。
…これは…アレか?
盛大なフリだよな?
「情熱!!ゴッド○ィンガー――ッッ!!」
俺は右手を付きだし叫ぶ。
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