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シュバルツ・イフリートはモンスターへと、まるで俺の考えを再現するかのように突進しその腕はモンスターの胸の中心部へと突き刺さる。
機体越しに皮膚を肉を貫き、胸骨を砕き、心臓を掴み、肋骨、脊椎を破壊し再び赤黒く血に染まった腕が心臓を鷲掴みにしながら大気に触れる。
「うへぇ…中々にグロい…」
視覚のみならず感覚まで伝わったことで胃から何かが登ってくる感覚が俺を苛むが、それは直ぐに収まってしまう。
こんな巨人が存在してるんだ、なら同じような体験は嫌でもすることになる。
なら、早い内に体験して慣らしてしまえばいい。
俺の思考はそう回ったようだった。
「早く慣れないとな…」
そう呟いた途端、警告音が鳴り新たにさっきのモンスターが三体現れる。
偶然…ではないよな。恐らく群れの一匹がさっき殺したヤツなのだろう。
なら丁度いい。
「俺の精神強化にその命貰い受ける!!」
マグナファングを再びコールし俺は三体のモンスターへと突貫した。
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