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私に気付いた武装鬼神はこちらをむくと急にドギマギし始めた。
何をそこまで焦る必要がある?
何か怪しいこと…つまりは密入国者か?
しかしならなぜ武装鬼神を持っている?
解らない…コイツはまるで解らない…こんな感覚始めてだ。
「貴様…密入国者か?」
「いや違う違う違う!!
密入国者じゃないから。
道に迷っただけだから!!」
乗っているのは若い男か。
しかし何を言っているんだこいつは…
道に迷った?この森は王都領の指定危険区域だ。そんなこと赤ん坊でも知っている。
好き好んで立ち入るヤツなどいない。
だが見た感じ密入国者には見えないし何か悪事を企てているわけでもない…
強いて言えば怪しいだけ…
「本当に密入国者ではないのか?」
「だから違うって言ってるだろ!!」
どうやら此方に敵意は無し、少し言動が可笑しいが捕縛すり必要は無さそうだ。
まるで"あの人"と同じだ。
…あれは思い出したくないが…
「貴様、名は「グオォォォ!!」」
保護すべきだと判断した私は彼を引き連れようとした。
――その時だった。
新たにサイクロプスが現れ、私と彼の間に割って入ってきた。
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