370人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
「うぅ~
さすがに寒いな…」
春先と言ってもまだ夜は冷え込む。
それに俺が住んでるところは元々気温が低い地域なためまだ雪が残っていた。
「早く行って暖房に当たりたい。」
俺は横断歩道早足で歩く。
その時だった。
突然視界が真っ黒になり妙な浮遊感が俺の全身を襲った。
そして―
「へぶっ!?」
すっとんきょうな悲鳴と共に後頭部に強い衝撃が走り視界がぶれる。
状況を知りたいのにまるでそれを拒否するかのように頭が働かない。
ぶれた視界で必死に認知しようと無理やり首を動かす。
視界が眩しい光に照らされ…
そして俺の意識は途切れた。
霧山悠生
享年17
俺は誕生日をむかえた日に死んだ…
最初のコメントを投稿しよう!