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死というのは何れ誰もが迎える人生という物語の最終回だ。
何時如何なる時訪れるかは神のみぞ知る。
そしてそれが俺に訪れた。
「死んだか…あまりにも漠然で実感が沸かないな…」
人は許容範囲のアクションがあるとかえって冷静になるものだ。
「あの…怒らないで聞いてくれますか?」
一人持論に浸っているとミカさんがビクビクしながら聞いてきた。
「その私のミスのせいで貴方を死なせてしまったんです。」
「それで?俺ってどうなって死んだの?」
「雪で足を滑らせて転倒して頭を強打した時点で瀕死に…そこにスリップしたトレーラーに轢かれました。」
おおう…何というオーバーキル…
デンドロに殺られたガーベラみたいじゃないか。
「ふ~ん。」
実感がないのにそんなこと言われてもそうなるって。
え?理不尽?
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