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出会いと異様
いつも通り、写真を撮りに出かけていた日のことだった。
某戦国ゲームが好きで写真を撮るのも好きなのに、そういえば本能寺に行ったことがなかったと思って今日は本能寺まで歩いた。
寺を目の前にして、自然とため息が出る。
「ここに信長がいたのか…。本物じゃないらしいけど」
少しうれしくなって、カメラを構えた。ボタンを押すと、一瞬画面が真っ黒になる。
――カシャッ
画面に色が戻る。「よしっ」小さくつぶやいて、もう少し眺めてみようと思い一歩を踏みだした。
「曲者だー!」
「早く捕まえろ!」
「捕まえて上様のところへ連れて行くのだ!」
突然後ろから叫ばれる。驚いて振り向くと、数人の男性がこちらへ向かって来ていた。
つい先ほどまで誰もいなかった場所に鎧兜を身に着けた男が現れ、何が何だかわからないまま逃げようとした瞬間、腕をつかまれた。
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