脅え

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脅え

私の父はアルコール中毒症です、10日以上飲み続けて、暴れ私達家族は食事もさながら、寝る事さえ出来なくなるのです。 寝ていても何が飛んでくるか分からないからです、一番ひどかったのは、斧が飛んできたときです、兄の頭の1cm上に刺さった事だ。 それ以降父親が酒を飲んでいる時は、逃げる生活となり、温かい時期は外で寝るようになった。 食事は、杉の葉や枯れ木で焚き火をし、ミルク缶で、インスタントラーメンを順番に少しずつ食べるのです。 脅えから解放された穏やかな食事だ。 信じられない光景であろうが、一つのラーメンが美味しいのだから不思議であろう。 当然学校も休むはめになり、勉強などさっぱりたった、一番困った事はかけ算が分からず、母が一生懸命教えてくれたがいまでも7の段がすらすら言えない。 とても惨めな生活で消えてしまいたい、他人が羨ましくて仕方なかった、父を恨んだ。 いまでも、トラウマになっているのは私が学校から帰って来ると、飲んだくれた父が一人で家に居た小さな私を抱え物置に連れて行って、ロープで首を吊られ、泣きわめいている声を聞きつけて、近所のおじさんが助けてくれた、でなければ死んでいた、それが今でも私の暗い性格となっている
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