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とまぁそんな訳で、バイクを二人乗りしてたどり着いたのは人気の無いビル周辺の広場。
建物の角に隠れて顔だけ出して覗いた先にいたのは人の何十倍もでかい熊、学ラン着てるって事はメガロだよなあれ。
あいつ確かくまさんだったかな?アニメじゃチェーンソーで真っ二つにされ小説では首をへし折られたザコ敵だ。
そいや熊の右手って珍味なんだよな、いつもハチミツ食う時右手使ってるから味が染み込んでるとかどうとか。
「うわ~めんどくさ~」
「頑張ろうよ、所で健治知ってる?熊は死んだフリすると容赦なく襲われるんだって」
「どーでもいいアドバイスありがとう、嫌だけど行って来るわ」
「頑張ってね」
「ありがと」
物陰から離れてパーカーのポケットからカードデッキを取り出し前に突き出す腰に巻き付けられる銀色のベルト『Vバックル』。
デッキを持つ左手を後ろに下げ右腕を左斜めに伸ばし叫ぶ。
「変身っ!!」
掛け声を上げると中心のバックルにデッキを装填すると独特の電子音が鳴り響くと共に現れる三体のシルエット。
それら全てが俺と重なりガンダムライダーシュバイドに変身した。
「うっしゃあっ!!」
「ぐまっ!?くまっちぃぃぃぃ!!」
俺に気付いた熊メガロが熊らしくない鳴き声を発して殴り掛かって来た。
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