第02話

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「どうしたんですか急に」 「店長!!野暮用が出来たので出掛けて来ます!日曜出勤の休み今日使ってても良いので!じゃあ行ってきますぅ!!!」 店を出て備え付けの駐輪場に止めていたマイ自転車「二十八号」に跨がり壊れるだろ!の勢いでペダルをこぎ雄太の家へ向かう。 場所は確か原作通りなら豊島区池袋の筈だ!んじゃまレッツゴー! ~タ・ト・バ・タトバ・タ・ト・バ~ 「はぁ……はぁ……はぁ」 人間慌てると物事を上手く考えられないからだ。 「自転車…はぁ…じゃなぐで……電車で…ゼェ…ゼェ…ぐるんだっだなぁ……」 翌々考えたら遠すぎだろ池袋、お陰でくたくたのグダグダ、菓子折りはこないだ店長が旅行行った時貰ったチョコまんじゅうと浅草せんべい、一旦家戻って取りに行きました。 んで今家の前に着いてインターホン押したんだが……… 「出ないな」 誰かしらいるとたかを括っていたがそうも行かず人気が無いからして留守か。 「どうしようこれ……」 持って来た菓子折りは持ち帰る気が起こらずポストに入れようかと思ったが物理的に無理だと思いながら僅かな奇跡を信じて入れようとしたが入らず断念。 とりあえず手紙書いてポストに括り付けておこう、俺の名前書いとけば分かるだろう。 「あ!家の番号書いとこう」 そうすりゃ電話来るだろうしな、さて帰りますか。 ヒイィィィン、ヒイィィィン! 何とまぁタイミング悪い事だ。反応は此処辺か。 「行きますか」
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