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「爺臭いな、まだ十九だろ」
「二十六でもあるんだよ、あ~あ高町より歳上になっちまったよ」
はぁ……重い溜め息を付くアロヤ、人間誰しも老いるが彼等は違う。
「見た目があまり変わらないだけましだろ、俺などこれ以上伸びそうに無いからな」
「あっそ、はぁ……三年間旅して分かったのが高町達がレンジャーキーみたいになった事だけ、とんでもないロストロギアのせいでそうなるとかどんだけだよ」
「まぁお陰で一夏にも被害が及んだんだかな」
「ジャルド達が協力してくれるだけマシか「アロヤさ~ん!いますか~?」勝手に入って来るな楓(かえで)」
部屋に入って来たのは栗色の髪をした美少女『沙倉楓(さくらかえで)』けんぷファーの物語に出て来る悪役と言える人物だ。
「だってアロヤさん本部に来る事あまり無いんですもの」
頬を膨らませて詰め寄る楓に溜め息を付くアロヤ、世界の悪が手を組んだ組織と和解出来るのは彼だけだろう。
「お前男嫌いじゃなかったっけ?」
「アロヤさんは特別です!!、ほら!ジャルドさんが圧力鍋買って色々作ってくれたんです!!早く来ないと無くなっちゃいますよ」
「分かった分かった引っ張んなって!」
「攻也さんも早く!タマちゃんとフッケバインの皆が全部食べちゃいますよ!!」
『何!あの大食い軍団来てるのかぁ!?おい攻也!!早く行かないと無くなるぞ』
「はいはい」
楓に引っ張られ部屋を出るアロヤの後を追う、画面を少し見て大丈夫だなと呟く、何故なら……
「全てのライダーの変身能力を与えたからな」
そう言うと部屋を出るのであった。
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