第02話

11/11
前へ
/68ページ
次へ
「爺臭いな、まだ十九だろ」 「二十六でもあるんだよ、あ~あ高町より歳上になっちまったよ」 はぁ……重い溜め息を付くアロヤ、人間誰しも老いるが彼等は違う。 「見た目があまり変わらないだけましだろ、俺などこれ以上伸びそうに無いからな」 「あっそ、はぁ……三年間旅して分かったのが高町達がレンジャーキーみたいになった事だけ、とんでもないロストロギアのせいでそうなるとかどんだけだよ」 「まぁお陰で一夏にも被害が及んだんだかな」 「ジャルド達が協力してくれるだけマシか「アロヤさ~ん!いますか~?」勝手に入って来るな楓(かえで)」 部屋に入って来たのは栗色の髪をした美少女『沙倉楓(さくらかえで)』けんぷファーの物語に出て来る悪役と言える人物だ。 「だってアロヤさん本部に来る事あまり無いんですもの」 頬を膨らませて詰め寄る楓に溜め息を付くアロヤ、世界の悪が手を組んだ組織と和解出来るのは彼だけだろう。 「お前男嫌いじゃなかったっけ?」 「アロヤさんは特別です!!、ほら!ジャルドさんが圧力鍋買って色々作ってくれたんです!!早く来ないと無くなっちゃいますよ」 「分かった分かった引っ張んなって!」 「攻也さんも早く!タマちゃんとフッケバインの皆が全部食べちゃいますよ!!」 『何!あの大食い軍団来てるのかぁ!?おい攻也!!早く行かないと無くなるぞ』 「はいはい」 楓に引っ張られ部屋を出るアロヤの後を追う、画面を少し見て大丈夫だなと呟く、何故なら…… 「全てのライダーの変身能力を与えたからな」 そう言うと部屋を出るのであった。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加