第03話

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「ふあぁ……もう一時半か、寝過ぎたな」 子供の頃は親よりも早起きして年寄り臭いって言われたのに、今じゃ九時か八時起きで寝足りないと思い始末。 あ~ヤダヤダ、歳は取りたくないわ。 「しかし腹減ったなぁ、やっぱカップ麺じゃ足りないよな」 昨日寝たの確か……朝の五時か?昨日ゴーカイジャー連続視聴してたのが寝忘れたのが原因だな。 「飯……ご飯炊くの面倒だな、カロリーメイトで良いや」 四箱食えば腹の足しになるだろう、確か冷蔵庫に入れてたな。 家は木製二階建ての一部屋で台所にガラス張りの扉で区切ってるタイプの部屋でトイレはあるが風呂は無い。 布団から出て建て付け悪いガラス障子をガラガラと開けて冷蔵庫(店長のお古)を開ける。 パックタイプのコーヒーを手に取り口を開けてがぶ飲み、意地汚い?ほっとけ! プルルル!プルルル! 「んあ?」 パックを口から離し振り返ればテーブルに置かれた受話器タイプの電話が鳴っていた。 誰だよったく、パックを置き受話器を手に取り電話に出る。 「はいもしもし?」 『高く売り安く買い取る古本屋可新刊も売ってる「ブックマート」店長の花咲志穂です』 店長かよ!つかそのキャッチフレーズ駄目だろ!普通逆だろ逆! 「何すか店長、今日休みですよね?」 『明日面倒な手続きをしなければならないので午前半休をあげます』
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