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「ブックオフ行こう」
良い時間潰しになるし欲しいゲームソフト安く売ってるかもしれん。
愛用の灰色パーカーを羽織りネックからジーパンに穿き変えデッキと財布をポッケに入れ家を出た。
鍵閉めを確認して階段を下りてあくびしたが止めた。
「健治っ!」
階段を下りて直ぐ側にいたのはラフな格好をした穏やかな雰囲気を持つ青年『瀬川祐太(せがわゆうた)』がいました。
え?何で?え?え?まぁ取り合えず、やるべき事はただ一つ。
「すいませんでしたぁぁーーっ!!」
頭下げました。
「え!?嫌謝る事無いよね!?」
「あるよ、お前色々大変だったのに力になれなくて……」
祐太の事は原作読んで全て知ってる、三姉妹引き取った事も、家族を失った事も、だって辛いだろ?俺だって同じ事経験してるから気持ちは痛い程分かる。
そうなる事を知ってたから、初めて会った時仲良くなって『困った時力になる』約束した。
でもこの三ヶ月間、本屋の仕事と化け物退治に忙しかったのもあるが、アロヤさんからの共に旅に行かないかと誘われ同行するかしないかで悩んでいた。
その期限は三ヶ月後、真剣に悩んで散々迷った揚げ句『同行しない』事を選んだ。
多分どちらを選ぶかで一番に時間を使ったと思う、でもこれは言う必要は無いだろう。
「本当ゴメン!仕事忙しくて携帯使う暇が無かったから……」
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