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「もう良いよ、俺も忙しかったからお互い様だよ」
笑い懸けるの止めて!罪悪感めっちゃ増すから!
「でも……」
「だったら、今度ハヤシライスご馳走してくれよ。最近食べてないから」
「あ!それならお安いご用(ヒイィィィン!ヒイィィィン!)」
タイミング悪っ!
「もしかして……化け物か?」
祐太も俺の正体知ってます、念のため言うけど。
「ああ、別に行かなくても良いんだけどな、今日大学休み?」
「嫌、午前だけでこれからバイト」
「バイトか、だったら駅まで送ろうか?バイクで」
「え?良いよ別に」
「その位はやらせてくれよ」
手招きしてアパートの反対側にある駐輪場に向かいそこにある黒い自販機の前に止まる。
「これ自販機だろ」
「表向きはな」
財布を開き銀色のメダル『セルメダル』を投入口に入れ上にある黒いボタンを押す。
「ポチッとな」
横に行くと自販機がガシャガシャと機械音を立てながら各ヵ所が形が変わり大型バイクに変形しました。
「えええええっ!!何だよこれぇ!!」
「こいつは『ライドベンダー』ほら早く乗れよ」
ハンドルに掛けられたヘルメットを被りもう一つのヘルメットを投げ渡しバイクに跨がると祐太も後ろに乗る。
「んじゃ行くぞー!」
「安全運転でな」
「あいよ」
右ハンドルを回しアクセルを吹かしけたたましい音を立てながら駅へ向け走り出した。
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