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すると女の子は息継ぎしながら顔を上げて尋ねて来る。
「あ、あの、龍騎士、さんはぁ、はぁ…です、よね?」
「そうだけど、話聞かせて「ぐうぅぅぅ~」は?」
音が聞こえると共に女の子が恥ずかしそうに頬を赤く染め俯いた。あ~成る程ね~。
「何か食ってからにするか」
「はい……」
~ガーター・ガタガタキリッバ・ガタキリバ~
「つまりお前は事故で死んだけどそれは神のミス、お詫びにチート能力貰って転生されて目が覚めたら森の中、散々迷った揚げ句やっと街にたどり着いたと思ったらザリガニに見付かり追い掛けられたと……」
「そうなります、あの……」
申し訳なさそうに茶碗を差し出すこの少女の名は秋沼結(あきぬまむすび)と言う名前で十八歳の女子高生だそうだ。
「あいよ、因みに今いんのが俺の家、訳聞きながら飯食ってるのさ」
茶碗受け取りジャーからご飯をよそり茶碗を差し出す。
「あの、誰に言ってるんですか?」
「読者様に決まってるだろ、それより悪いな、炊きたてじゃなくて」
「いえ全然!食べさせてもらうだけでもありがたいです」
「なら良いや、所で俺の事誰から聞いたんだ?」
尋ねると秋沼は飲み込んでから答えた。
「女神様からです、王道が嫌なら龍騎士に尋ねろって」
写真も見せて貰ったんですと差し出されたのは変身前後の俺が写った写真、いつの間に撮ったんだよこんなの。
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