第0話

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まぁあんなの当たるかどうかは本人次第だけど。 「まぁ俺も遣られる訳にはいかないからな」 カードデッキを指で立てる様に左手で持ち前に突き出す。 すると何処かから現れた銀色の中心に凹みがある機械的な外観を持つベルト『Vバックル』が腰に巻き付けられる。 今さら何だけどこれどうやって巻き付けられるんだろ?鏡とかに写した時は写し出されて腰に直ぐ付けられる感じだったし。 まぁ今更気にしてもしょうがないか、この力は姉さんの手掛かりだと思って使ってたからな。 でもこれはある意味人殺しの道具とも言える代物、だから一度手放そうと思ったんだ。 だけど、こんな力でも、役立つ時がある。嫌実際役立った。 俺を変えてくれた人達を守る為にこのデッキは役立ってくれた。 姉さんは『戦いを止めたい』のと『モンスターに襲われる人を守りたい』その二つの理由でライダーになった。 探偵も言ってた『戦えない人の変わりに戦う』のと『自分の守りたい者達を守りたい』の二つで今もなお戦ってる。 俺が戦う理由はこの二つ。 『俺を変えてくれた人達を守りたい』 『この日常を守りたい』 戦う際には理由はあった方が良い、そうすれば強くなれると探偵は言っていた。 でも戦うには力を使う必然がある、俺の戦う為の力はまず手順が必要だ。
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