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『ガロォォォォンッ!!』
空を舞っていた真紅龍の名は『ドラグレッダー』数あるミラーモンスターの中でもトップクラスの実力を持つ心強い相棒だ。
「頼むぜドラグレッダー!」
『ギャオォォォォンッ!!』
俺に向け吠えた返事は了解したのか、或は「任せとけ相棒!あのザリガニをエビフライにしてやるぜ!」と言ったのかもしれん。
ザリガニとエビは違う?知っとるわその位!同じ甲殻類だから良いだろ!
何て言ってる間にドラグレッダーはあらゆる物を焼き付くす炎球を吐き出しザリガニに降り懸かる。
「どわあぁぁぁ!!」
炎球の雨が降り注ぎ怯むザリガニ、しぶとい奴だ。そろそろ止めと行きますか。
『FINALVENT(ファイナルベント)』
「はああぁぁぁ……」
これまでと同じ手順で自身のシンボルマークが書かれたカードを装填して構えをとる。
両手を一度右へやり左腕を胸に構え右腕を上げ腰を沈めて両足に力を込める。その周りをドラグレッダーが取り巻き吠える。
「はぁ!」
大地を蹴り高々と飛び上がるとドラグレッダーも共に空を舞う、そして体を縦半回転させ右足を突き出すキックポーズを取る。
「ああぁぁぁぁ………」
背後に回ったドラグレッダーは口を大きく開け炎が燈り灼熱の炎が吐き出されその勢いに乗りザリガニへ急降下突撃。
「砕け散れぇぇ!ドラゴンライダァァァ!キイィィィックゥ!」
灼熱の衣を身に纏い燃える右足が轟音と共にザリガニを貫いた。
「ギャアアアアアアッ!!」
胴体を貫かれたザリガニは悲鳴を上げて炎に覆われ爆音を轟かせ爆発した。
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