3人が本棚に入れています
本棚に追加
「ごめんなー真知子ちゃん。こいつ、今まで悲惨な人生を送ってたせいか、ちょっと性格ねじまがってんねん」
悲惨な人生ってどんなだよ。私はそれをあえて聞かず、ジェットコースターに乗ることにした。
「シートベルトをお締めください」
係員さんの指示に従い、私達はシートベルトを締めた。
……が。修司くんのベルトだけが、なかなか締まらない。
「あれ?おかしいな?」
修司くんは必死にベルトを締めようとするが、締まらない。
その時、彼がハッとしたような顔をした。
「お客様、締めましょうか?」
係員さんが手伝おうとした時……。
「さわるにゃあ!!」
にゃあ?
「分かったぞ!君達はおれをダマし、シートベルトを締めさせずに発車して俺を殺すつもりなんだろぉ!!わかってるんだからなぁ!?」
……わかってねーよ。
「命がいくつあっても足りないわ!俺は、乗らないぞ!!乗らないからなぁ!!」
最初のコメントを投稿しよう!