付き合うまで

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私達は気分なおしに、アイスでも食べることにした。 「おいしー」 さすがに機嫌もなおる。うん、単純だからね。 ……ベチャッ! 慎二くんが転んだ拍子に、むこうから歩いてきたヤンキーのシャツに、アイスを付けてしまった。 「なにしとんじゃクラァアァァァァァ!!」 ヤンキーはカンカンに怒っている。やばい状況。 「どうしよう」 慎二くんは謝ったけど、ヤンキーは許さない。てゆうか、今時ヤンキーがいるのはおかしくないか? 「大丈夫」 修司くんが言った。私はなにが大丈夫なのかと思ったが、なんだか自信満々な顔をしている。 「こういう時のために父に習った……」 空手でもやってたの? 「尾崎豊の歌がある!」 ……ハ? 修司くんはヤンキーのところへ行った。 「ちょ、ちょっと修司くん」 「大丈夫!歌唱力には自信あるから!」
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