3人が本棚に入れています
本棚に追加
どゆこと?修司くんはヤンキーの前で尾崎豊を歌い始める。確かにうまい……が、ヤンキーはあぜんとしている。
「なに、こいつ?キモッ」
お構いなしに修司くんは歌い続ける。多分、『ヤンキーは尾崎豊の歌が好き』という変な刷り込みがあるのだろう。
「どうだ!感動したか!」
ヤンキーはあっけにとられていた。またもや慎二くんが大爆笑する。いや、お前が笑える立場じゃないだろ。私はもう、こいつらにはついていけない。そう思った。
まぁ、そんなこんなありまして、あたりはすっかり暗くなり……。
「最後に観覧車乗ろうぜー」
慎二くんが言う。ここはやはり、カップルで乗るのかな?私は、修司くんと?気ィおもっ。
「真知子ちゃん、行こう」
修司くんに手を引かれて、ゴンドラに乗り込んだ。観覧車から見る夜景ってキレイ。私はまた機嫌がなおった。
最初のコメントを投稿しよう!