付き合うまで

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どゆこと?修司くんはヤンキーの前で尾崎豊を歌い始める。確かにうまい……が、ヤンキーはあぜんとしている。 「なに、こいつ?キモッ」 お構いなしに修司くんは歌い続ける。多分、『ヤンキーは尾崎豊の歌が好き』という変な刷り込みがあるのだろう。 「どうだ!感動したか!」 ヤンキーはあっけにとられていた。またもや慎二くんが大爆笑する。いや、お前が笑える立場じゃないだろ。私はもう、こいつらにはついていけない。そう思った。 まぁ、そんなこんなありまして、あたりはすっかり暗くなり……。 「最後に観覧車乗ろうぜー」 慎二くんが言う。ここはやはり、カップルで乗るのかな?私は、修司くんと?気ィおもっ。 「真知子ちゃん、行こう」 修司くんに手を引かれて、ゴンドラに乗り込んだ。観覧車から見る夜景ってキレイ。私はまた機嫌がなおった。
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