付き合うまで

4/16
前へ
/16ページ
次へ
「……かなり必死だね」 由梨は苦笑し私の肩をつかんで、自分から遠ざけた。 「えへっ」 私は手をグーにして、頭に当て、舌を出す。 「キモいよ」 由梨に真顔で言われてしまった……。 「女子校だから彼氏ができないんだよ。出会いがないもん」 すると、隣の席の子が私を見ながら席を立った。 「女子校でも彼氏できるやつはできると思うけど??」と、鼻で笑われた。彼女には彼氏がいる。いわゆる「勝ち組」。 チッキショーーッ!今に見てろよ!スタスタと去って行く彼女の背中をにらみつけながら、私は悔しさに震えていた。 とりあえず、由梨の彼氏の友達に賭けよう。由梨の話ではかなり変わり者らしい。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加