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「……かなり必死だね」
由梨は苦笑し私の肩をつかんで、自分から遠ざけた。
「えへっ」
私は手をグーにして、頭に当て、舌を出す。
「キモいよ」
由梨に真顔で言われてしまった……。
「女子校だから彼氏ができないんだよ。出会いがないもん」
すると、隣の席の子が私を見ながら席を立った。
「女子校でも彼氏できるやつはできると思うけど??」と、鼻で笑われた。彼女には彼氏がいる。いわゆる「勝ち組」。
チッキショーーッ!今に見てろよ!スタスタと去って行く彼女の背中をにらみつけながら、私は悔しさに震えていた。
とりあえず、由梨の彼氏の友達に賭けよう。由梨の話ではかなり変わり者らしい。
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