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「慎二くん、いつの間に?」
教室には由梨の彼氏の森川慎二がいた。
「男子立ち入り禁止なんだけど……」
私は不審者を見るような目で慎二くんを見る。
「大丈夫やって、バレてないし!!」
彼は明るくそう言った。でもそこはバレとけよ。女子高に男子がはいってもバレないなんて、この学校あぶなっ。
私は花に水をやっている校長をにらんだ。校長は悪寒がしたのか、身震いし、くしゃみをした。その反動ですべり落ちたヅラをあわてて拾う。
そんな校長を見て、私は鼻で笑った。
慎二くんは、関西人。はっきりいって、アホ。テンションが高い。生理的に無理。
「よくあんな人と付き合ってられるね」
私がそう言うと、
「アホなところが好き」と由梨は言う。
由梨は、一言でいってクールビューティ。カッコいい系で、俗にいうB系?
そんな由梨がこんなヤツと付き合ってるなんて……。えー、マジ信じられないんだけどぉー……、って、わしゃ女子高生か!いや、女子高生だから!!
またまた、自分にツッコミを入れ、心を落ち着かせた。はたから見れば、かなり怪しい奴である。……まぁ気にすんな。
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