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｢ふっ、うっく、うぇぇ･･･｣
涙をはらはらと零しながら泣く奏に、統也は優しく笑いかけながら手を伸ばした。
｢ほら、奏？こっちにおいで｣
おとなしく統也のそばに近づいた奏は、統也に手を引かれるままにその胸へとすり寄った。
統也は奏の腰に腕を回し抱き締めると、あやす様に背中を叩いた。
｢･･･大丈夫だ。俺がここにいるから｣
｢う、っく、ひっぅ･･･ん･･･｣
耳元で優しく言い聞かせる統也に、奏も安心したように統也の首元に顔をうずめた。
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