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「…いいよ。」
約10秒後、俺が目を開けたときは彼らのものであろう返り血を全身に浴びた彼女が立っていた。
俺には何故かそれがとても神々しく見えていた。
彼らの姿は何処にもなかった。
それがどうしてかをもはや聞く気になれなかった。
「…私が怖い?」
いつものやる気のない目に変わった彼女はいつもの口調で言った。
「怖くないと言ったら…嘘になるな。」
「…そう。」
彼女はこちらに歩み寄ってきた。
そして俺の前で
「一つ願いを叶えてあげる。」
と言った。
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