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俺は静かに彼女を抱き締めて言った。
「なら…俺とずっと一緒にいてくれ。」
「えっ?」
彼女は驚いていた。
「君みたいな女の子が一人ぼっちなのをもう見たくないんだ。俺は君みたいに強くないけど…いいならずっと一緒にいてくれ。」
と、言うと彼女は泣き始めた。
「ど、どうしたんだよ。」
「私今までそんなこと言われたことなかった。今まで誰も彼も私の力を利用することだけを考えていた。」
彼女は泣きながら続けた。
「誰も、私自体を必要としてくれる人はいなかった。私に媚びを売るやつらが嫌いだった。」
そういって彼女は俺に抱きつく手に少し力を込めた。
「なのに…貴方は違う。私を必要としてくれる。私自体を必要としてくれる。それが嬉しいの。」
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