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美鈴はばっと立ち上がった
そしてぐずりながら花柄のマスキングテープをまるで絆創膏のようにバッテンをつけて黄色い鏡につけてやった
「バッテン・・バッテンたい・・。」
ふと美鈴は自分の博多弁の独り言がおもしろくて吹き出してしまい泣きながら笑った
ばってん荒川
バッテン荒川いいじゃない
バッテンあらカワイイじゃない・・
ばってん荒川とは福岡県出身の婆さまに扮したコメディアンである
「あなたけっこうカワイイじゃない」
一方黄色い鏡は少し困ったような面持ちをしながら美鈴の前に対面していた。
その夜はそのまま泣き寝入った
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